DanLife > 薪ストーブコラム > 薪ストーブについて > 大工さんに薪ストーブの設置を任せて大丈夫か?
薪ストーブのある実家で育ち、上京して東京での薪ストーブライフに憧れをもつユキヒゲです。
薪ストーブは現在様々な購入ルートがあるので、設置をどこに依頼するかで迷われている方も少なくはないのではないでしょうか。薪ストーブの専門業者は基本的に自社で購入してもらった方以外の薪ストーブは設置工事を引き受けてくれません。そのため、残る選択肢は大工さんです。ですが、専門業者以外に薪ストーブを設置してもらっても大丈夫かという不安もあると思います。
そこで今回は、大工さんに設置をしてもらった場合どんなことが起こりうるかについてご説明してまいります。
まず、前提として薪ストーブは家の中で火を取り扱い、その燃焼や排煙のために煙突を屋根や壁から出すという特殊なものです。そのために薪ストーブの専門の業者が存在します。もちろん大工さんも家づくりのプロなので、設置すること自体は問題なくやっていただけます。雨漏りや構造上の問題はないでしょう。しかし、薪ストーブはただ設置するだけでは問題がたくさんあるんです。
例えば、薪ストーブは設置する位置で家をどれほど暖められるかが変わったり、煙突をどの位置から外に出すかで燃焼がうまくいくかが変わったりと、十分な機能が発揮されなくて寒いなんて可能性もあります。
また、薪ストーブの壁との距離や、煙突設置の施工方法が適切でないと、低温炭化といって家の壁や骨組みをぼろぼろにしてしまう可能性だってあります。
適切な設置をすれば薪ストーブは安全ですが、一歩間違えれば上記のような重大な問題が生じてきます。そのため、大工さんに設置を依頼する際は、薪ストーブの設置の実績が豊富かどうかという点に注意しましょう。
薪ストーブは設置だけすれば10~20年使い続けられる訳ではありません。
メンテナンスは毎年行いますし、故障することだってあります。薪ストーブのユーザーの中にはかなり凝った方もおられるので自分で全部やってしまう方もいますが、まずそんなことはできません。一般的には年に1度、設置業者に点検メンテナンスに来てもらい、修理修繕が必要な場合は設置業者に頼みます。基本的に業者はアフターフォローも含めてしっかりと責任を持って対応してくれます。しかし、大工さんに設置してもらった場合、業者に依頼しても快く引き受けてはくれません。設置が正しくされていない場合、メンテナンスをしても不備が出やすかったり、修理修繕をしても手の施しようがなかったりすることが多々あります。その責任を負うのは業者にとってかなりのリスクです。
そのため、アフターフォローをしてもらえる宛てがある時のみ大工さんに施工を頼むことをオススメします。
やはり、専門業者に依頼する以外の選択肢は現状、薪ストーブの業界ではかなり障害が多い状態です。薪ストーブの普及率から考えても、現在薪ストーブの専門的な知識をしっかりともっているのは専門業者以外に少ないです。
これから薪ストーブを購入する人も同様で、薪ストーブは正しい方法で設置がなされて、アフターフォローが必要になるということを念頭において購入先を選ぶことをお勧めいたします。
・大工さんに設置を依頼する場合は以下の内容に注意が必要 薪ストーブの設置の実績がある アフターフォローは期待できない ⇒快適で安全な薪ストーブ生活を送るのにおすすめは薪ストーブの専門業者