DanLife > 薪ストーブコラム > 燃焼効率から薪ストーブの暖房機能を理解しましょう
こんにちは。マツです。
今回は燃焼効率について紹介していきたいと思います。
薪ストーブを使う上で燃焼効率という言葉は聞いたことはあるかもしれないけど、その中身について知らないという人は多いのではないでしょうか。
この記事を読めば燃焼効率の何たるかが理解できて、より薪ストーブを効率的に使う方法が分かります。
薪ストーブで薪を燃やした時に、薪が熱に変換される効率を熱効率といいます。完全に乾燥した薪は1kgあたり20MJの熱が発生します。同様に考えれば、薪ストーブの中でも薪1kgあたり20MJの熱が発生すると考えられますが、完全に燃焼できなかったり、ススが大量に発生してしまったりすると発生する熱量は少なくなってしまいます。不完全燃焼で発生した一酸化炭素やススはまだ燃やすことができるため、その分の発生するはずだったエネルギーが失われてしまうからです。
薪が薪ストーブ内で完全燃焼するならば、空気量の調整に不備がある場合を除いて、燃焼効率はほぼ100%であると考えてよいでしょう。そのため、薪ストーブを普通に使用するならば、燃焼効率自体をあげることは難しいです。暖房器具としての薪ストーブのパフォーマンスを上げるためには、他の手段が必要となってきます。
熱効率を上げることは可能です。熱効率とは発生した熱を燃焼して発生したエネルギーが室内の暖房に使用される熱の効率のことです。燃焼効率と似ているので勘違いされやすいので注意が必要です。その熱効率を上げるには、煙突から排出される気体の量を減らすか、気体の温度を下げる必要があります。ただし、気体の温度を下げた場合、煙突内で結露が発生したり、ススが付着するなどのトラブルが発生するためオススメはできません。
燃焼効率を上げることは難しいですが、その他の方法で薪ストーブをより効率よく使うことができます。適切な空気、薪、燃焼を使いこなして、暖房器具としての薪ストーブの力を存分に発揮しましょう。